ゆたかはじめ新刊詳細(長文)

読んでみましたら、あらすごい、ゆたかはじめさん10冊目の本にして一番の出来映え。

長文なので畳みます。

ギュッと凝縮された内容。

あの天然ボケオジィが、よくもまあ、というくらい今、持ってる知識と提案をすべて出し切ったなという、いわばこの20年間の【ゆたかはじめ沖縄に電車を走らせよう運動の集大成】みたいな本です。

85歳でよくこれだけ書けたな、と。おそらく編集者の力量もあり。

早速褒めてあげました(笑)
。おそらく、彼にとって人生最後の本だと思います。(^_^;)多分ね。

沖縄に戦前たくさんの汽車や電車が走っていたこと。戦争ですべて破壊され失ってから、モータリゼーション全盛期だったアメリカ支配により鉄道を忘れさせられた時期が、約60年間。ほとんど皆さんの記憶からは消失し、次世代は全く未体験。つまり今、沖縄に生きている人たちが、日本では当たり前の権利=鉄道、を知らないまま、日本政府からは無視され続け、やっと遊園地の乗り物モノレールが登場して、あれが鉄道だと思っちゃうくらいの無知。無知は日本政府の責任でもある。

いざ、作りたくても、鉄道やら、電車やら、乗ったこともみたこともないから、なにをどうして良いのやらジタバタしているこの島のみなさんに、非常に優しくわかりやすく鉄道を解説、そして沖縄にとってベストな鉄道を提案しています。かなり、マニアックというか、理にかなった提案は、さすが日本中、沖縄中を歩いて回っただけあるなと。これだけあれこれみて回っている人は、多分いまの沖縄には居ませんね。

また、日本の鉄道ファン、旅行ファンにも沖縄の事がわかりやすく解説してあり、鉄道以外の史跡やグスク、歴史などにもかなり詳しく言及、ただの鉄っちゃん本と思ったら大間違い。

沖縄中の自治体の役人さんも、ぜひ読んで、改めて自分の持ち場の事を考えていただきたい。外からの目線は、なかなか無いでしょうから。

この本は理論武装?もほぼ完璧で、突っ込む隙がない。この分野にて、いまの沖縄では、無敵な本かも(^_^;)突っ込めないでしょう、多分。ここまで日本中、そして世界の鉄道に詳しく、さらに沖縄の地理、歴史に精通している人ですから…突っ込める方がいたら、ぜひともお会いして話をしたい(笑)そして一緒に、ゆたかはじめさんに突っ込みましょう。*(^o^)/*

でも、かたい本ではなくて、するする読めちゃうのは、やはり、ゆたかはじめさんの本ですね(^_^;)。

千日のぜんざいや、ゆいレール一日乗車券を使い、各駅停車してウロウロとスージを歩き、食べ歩きするアドバイスや、うたき、ビンシーの説明まで、わかりやすい沖縄町歩きガイドブックでもあります。昔の馬車軌道の話や、ペリー来航、ジョン万次郎滞在の逸話など、歴史ファンも楽しめそう。

鉄道で、じゃなくて、鉄道と、旅をする、っていう不思議なタイトルの意味が、読み進むうちに、そうきたか!と、納得の、面白い本でした。

もちろん、鉄ちゃんご期待の故宮脇俊三さんとの逸話や、大東島のシュガートレインのお話もちゃんと書いてありますょ(^o^)/。

持ちネタで、書いてない沖縄鉄道エピソードが無いんじゃないか?と思うくらい、ゆたかはじめさんを搾りました、っていう感じかな(^_^;)

父が書いたから褒めてる訳じゃありません、私の性格をご存知ならおわかりでしょう(笑)。本人にとって一番恐い読者ですから(^_^;)。本人に確認してみてください(笑)。

読んだあと、読んで自分の中の何かが、変わったら、その人にとって良い本だった、のじゃないかな、と思います。身内びいき無しで、この本はかなりおすすめだと思います(^_^;)

そろそろ書店に並ぶ頃です。てだこ(^o^)亭でも販売しています。消費税サービス(^o^)/←これは身内びいき(笑)。


コメントは受け付けていません。