◆◆◆◆◆◆◆◆珊瑚花園通信インターネット版/1997年夏号◆◆◆◆◆◆◆◆

          <<<<<<<<<<<<夏だ!沖縄特集だ!!>>>>>>>>>>>

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CONTENTS
		近況報告とインターネットのコラムの宣伝(^^)
		沖縄沖縄沖縄
		オススメBOOKS
		インドネシアに行ってきた!
		レシピブックを作っています
		オトサンとたまごっち、やってみた!
		フレッシュハーブとアレルギー性鼻炎
		スタジオコーラルガーデンとは...

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	     ●近況報告&ウェブマスター屋やります(^^)●

	 梅雨真っ盛り(なんて言うかな)ハーブや紫陽花が元気ですね。
	皆様いかがお過ごしでしょうか。今年も半分が過ぎました。
	「今年こそはやろう!」と思っていた計画や夢は実行しつつありますか?(^^)

	 私は、この4月から誠文堂新光社「月刊ハーブ」で毎月ちびコラムを
	連載しています。「フローリスト」というお花やさんの専門雑誌の別冊
	だったころから好きな雑誌で、いつか連載が持てたらいいなぁ〜と思っ
	ていたから、一つ夢が叶った97年前半でした。まだ小さいコラムなの
	で、「こんなのがねぇ」って思われるかもしれませんが、独学から始め
	たハーブやインターネットの事で文章が書かせていただける、と言うの
	は私にとってはとても嬉しい事なんです。(私の本来の専門は実は
	「アート」だったんです...(笑))

	 ホームページの方も、開設から1年たち、世界中からメールを貰うよ
	うになりました。特にアジア、韓国やシンガポールからのアクセスもあ
	り、なぜかなぁなんて。ある程度の工事も進み、あとは一部が残るのみ。
	沖縄コーナーなんですよね。なんで好きな沖縄コーナーが出来ないんだ
	ろうか・・・各方面より催促の嵐なんですけど、実は好きすぎて、どう
	扱って良いやら状態なんです。まあ、このあたりはホームページを見て
	いただくとして。ついに沖縄在住の私の父もマックを買いました。あの
	父でさえ、パソコンをやるようになったのだなぁと感無量。(しむけた
	と言う話も)伊豆の河津・ハーブのお宿「誘遊(ゆう)」の梅田家でも
	パソコンの波が、、、との事です。1日も早く「誘遊」のホームページ
	が出来ますように。連載に間に合えば、「月刊ハーブ」で紹介します(^^)。

	 また今後はウェブマスター(ホームページを管理運営する職業)を仕
	事の一つにしていこうかと思っています。例えば、会社内にインターネ
	ットの知識を持った人が1人もいない場合、その会社はインターネット
	業界に参入出来ないわけで、これからの時代はそれでは困ることも多く
	なります。で、仕方なく外注に出すわけですが、知らない事につけ込み
	法外な料金をふんだくる業者も後を絶たないと聞きます。そこで、私や
	あき(=夫)がまっとうな料金でまっとうな仕事をさせて頂こうと言う
	わけです。あきは既に彼の勤め先の「石丸電気(株)」のウェブマスタ
	ーとして毎日ホームページのケアをしてます。(たまには覗いてあげて
	!石丸電気です。最近可愛いアニメに凝っていて、
	クマちゃんがハチミツをなめたり、ペンギンがパソコンで冷や汗をかい
	たりするアニメをつくって載せているようです(^^;。彼は同時に石丸の
	パソコンスクールの講師もやっているとかで、いろいろ頑張
	っています。)

	 .........てなわけで、ホームページを作りたい企業の方、大募集中
	です(^^)。


	            ●沖縄沖縄沖縄● 

	 さて、この夏は沖縄ですね!と既に浮かれている私(^^)。だって、久
	しぶりに半月も沖縄滞在が出来るんですもの。学生時代は夏休み丸ごと
	過ごせたけれど、社会人になってからは、そんな長い休みが取れるわけ
	もなく、また結婚しても前夫はアジアが苦手で、沖縄もあんまり好きじ
	ゃなかったし。(だからもっぱら海外へ行っていた訳だけれど)今の夫
	は寒いの大嫌い!暑いアジア大好き!なので、沖縄ももちろん大好き。
	私は暑いのは超苦手なんだけれども、沖縄は別。だって、暑くても風は
	涼しいし、空と海があんなに真っ青なんだもの!もう、心は沖縄へ飛ん
	でいます。この夏は特別に新婚旅行なので、(第二弾ですね(^^;ゞ)夫
	も半月の休みが取れました。お教室をずらして頂いた生徒さん、どうも
	ありがとうございました!m(_ _)m お土産に美味しい沖縄料理のレシピ
	を発掘して、持って帰りますので、どうかお楽しみに(^_-)-☆   
	 
	 さて、私たちの日程ですけれど、6月30日(月)午後から那覇入り
	します。7月の初めの平日はちょっと仕事がらみで人にあったり、某父
	にパソコンを指導したり。(これは主に、あきの仕事かな)4日(金)
	は嘉手納アメリカフェスタに顔を出し、空輸のの安いミラービールを飲
	みまくり&世界の屋台を冷やかして、アメリカ独立記念日の花火大会な
	ど見る予定。ナイチャー(内地の人=沖縄以外の人)でのメンバーはう
	ち夫婦とらでぃっしゅぼーやの野村さち、ハウス食品の鈴木&秋元コン
	ビ。ウチナンチュ(沖縄人)での参加者は不明。きっとイロイロ、でし
	ょう(^^)。(その日はみんなコザのホテル泊だからコザで朝までカラオ
	ケっても良いし(^^;;))ディアマンテスのライブはないからそのまま基
	地で遊ぶかも。アイランドの城間さんに逢いに行っても良いですね。
	
	 5、6日(土日)は知花のフリーマーケットなんかを見て私たちは那
	覇へ戻り、他の子達は自由行動。各観光ゾーンをまわって下さい。私た
	ちは両親とその日は知念へ。みんな日曜日お見送り出来ないけど、気を
	付けて帰ってね(*^^*)/~~。
	 
	 7日(月)の七夕からしばらく八重山(やえやま=石垣島とかのある
	地方のこと)へ行ってきます。私は本当に久しぶりに石垣島や竹富島、
	与那国島に行く予定。時間があればプロペラ機で波照間島へも行ってみ
	ようかな〜なんて思っています。八重山は本島と雰囲気がぜんぜん違っ
	て、海が更に美しいんだ!八重山と宮古島地方も海の色が違うの。不思
	議ね。一応、これが新婚旅行かな(笑)。あ、まだ宿の予約してないや
	(^.^;)。
	 
	 11日(金)の夕方那覇に戻り、岡山から参加の桃ちゃん(荻野浩子)
	やその他東京組のメンバーと合流。12日(土)は、午前中セスナ機を
	チャーターして、慶良間諸島へ飛びます。夕方からは、沖縄・夏の大イ
	ベントオリオンビールフェスタin奥武山(おおのやま=空港の近く)に
	GO!生まれてはじめてオリオンフェスタに参加出来る〜(^Q^)。オリオン
	ビールは名護の元祖地ビール会社。沖縄全体のシェアが7割以上という
	素晴らしく人気の高いビール会社です。だって、うだるような暑さの沖
	縄で、キリン飲んだって美味しくないんだよーこれが。あれは大都市の
	ビールだと思う。ちょっと気が抜けたようなアメリカンタイプのオリオ
	ンは、シマ(=沖縄)で飲むには最高なんです。その会社が地元沖縄県
	民のために毎年格安で生ビールが飲め、りんけんバンドやディアマンテ
	スなど一流のミュージシャン達のステージをただで見せてくれたりする
	感謝イベントで、八重山など島々をめぐり、本島では那覇を皮切りに、
	コザ、名護、とどんどん北上しては開催されるのだそう。今からわくわ
	くです。若いウチナンチュは大抵参加するので、きっと誰かに逢えるっ
	てのも、面白い。「去年はビール8リットル飲んでビーチで朝までつぶ
	れていた」とか、すごい話ばかり耳にしますが、さあどうなることやら。
	岡山のビール好きねーねー(=お姉ちゃん)・桃ちゃんに「はじけて」
	もらいましょう!ヽ(^Q^)ノ
	 会場で私たちを見かけたらぜひ声をかけて下さい!
	                <<<一緒に飲みましょうね!>>>
	
	
	 13日(日)は最後の日曜日。桃ちゃんは岡山に、私たちは東京へ戻
	ります。しくしく。午前中に市場で、しこたま食材などを仕入れて帰り
	ますかね(^^)。.......とまぁ、こんな感じで、2回ある週末が主なイ
	ベントです。(特に後半の方はすさまじいイベントですからビール好き
	の方にオススメですね...。)今回は地元友・琉銀の道子ちゃん経由で
	ビールただ券が手にはいるとか入らないとか...結構いい感じ〜(^^)。
	
	
 
	             ●オススメBOOKS●
	
	 沖縄話の続きから、今号では沖縄関係の書籍をいくつかご紹介しましょうね。
	
	      「ゴーヤーブック」楽園 刊  本体1922円
	            佐藤 陽子 監修
	
	                
	
	  ついに出た!!沖縄野菜の王様・ゴーヤーの料理本!こう言うのを待
	ったいたんだよね〜。監修者は熊本人で「ゴーヤーを愛する会」を旗揚
	げしたというゴーヤーフリーク。え、ゴーヤーって何かって?ゴーヤー
	は内地では「ニガウリ」「レイシ」とかっていう名前で売られているよ。
	もう、もんのすごく苦いんだけど、ビタミンCはキャベツやレモンの約
	4倍もあって、ウチナンチュが半年間もある真夏にバテないのは、ゴー
	ヤーを常食しているから。ジュースにしたり、チャンプルー(ごった炒
	め)にしたり、てんぷら(=沖縄のてんぷらはフリッターのこと)にし
	たり、果てはファストフードのゴーヤーバーガーまで、いろんな形に変
	身してウチナンチュの生活に入り込んでいるパワフルフードなんです。
	初めは「ううううぅにがああああぁいいい」と嫌っていた私も、沖縄通
	いを重ねるうち、今では食堂で「ああ、ゴーヤーチャンプルーもネ」な〜
	んてオーダーしてしまうまでに。あの苦みは大人の味かも!?ゴーヤー
	は、最近では全国のわしたショップ(沖縄県物産公社のアンテナショッ
	プで東京は銀座1丁目にあり)や、上野のアメ横なんかで手に入ったり
	しますので、ぜひ夏バテ防止アイテムに取り入れて欲しい野菜です。し
	かしこの本は、果たして内地で売っているのか!?は不明。私は那覇空
	港と那覇の町の本屋で見かけました。熊本にはあるとおもうけれど....。
	「何がなんでも買ってきて欲しい!!」って言う方はメール下さい。沖
	縄にもちびぱそ持って行くし、実家にはマックがあるので、メールはま
	めにチェックできます。
	 あと、これも沖縄にしかないものなんだけれど、「クィクィ」ってい
	うフレッシュジュースをご存じ?那覇のマチグァー(公設市場)近くで
	おばぁが台を出して売っているんだけど、ゴーヤーを中心にいろんなフ
	ルーツをミックスしてある飲み物。駅弁のお茶の容器にゴーヤーの可愛
	いイラストが描いてあって、200円。類似品に「アオバ」ってのがあ
	るんだけど、それは美味しくない(笑)。苦いんだけれど、二日酔いの
	朝とか、食べ過ぎた翌朝なんて、もう効果てきめん!買う度に若干味が
	いつも違うのが、ミョーに手作りっぽくて良いのだ。那覇に行ったらぜ
	ひ試してみて。アジア溢れるマチグァーのそばで、栓をあけて貰って、
	その場で立ち飲みするのが一番似合っているかも。
	
	 もいっこ、沖縄関連Bookね。椎名組の南方写真師・たるけんこと垂見
	健吾氏の写真と、池澤夏樹氏の珠玉のエッセイ集。池澤氏は沖縄に移住
	したので有名ですが、移住前の沖縄病のころ(沖縄人以外の人が、沖縄
	に行って、洗礼を受けて恋いこがれて通ってしまう重病のこと)の沖縄
	観と、移住後の、暮らしはじめて見えてきた沖縄観の違いが面白い。片
	思いの頃は沖縄の良いところだけが見えたけど、いざ暮らしてみると....。
	でも、やっぱりそれでも、移住して良かったと、心から思えるからこそ、
	こんな素敵な本が出たわけで。沖縄病患者以外の方も、ぜひ。沖縄の魅
	力の最大の物は「にんげん」なんだもんね。それが伝わる本です。
	
	
	   「やさしいオキナワ」パルコ出版 刊 本体2300円
	       垂水健吾 写真 / 池澤夏樹 文
	
		        

	
	この本について私が沖縄関連のパソコン通信会議室で書いた文章です。
	
	> パルコ出版からでた、池澤夏樹&たるけんのゴールデンコンビ?!
	>の本が最高ですよ。沖縄に惚れて惚れてついに移住してしまった男二
	>人が、エッセイとウチナンチュ達のポートレイトでたっぷりと沖縄の
	>魅力を紹介しています。
	
	> 池澤夏樹さんは、まだお逢いしたことがないのですが、移住する前
	>の93年の沖縄病の時代に書いた文章と、今、沖縄に暮らしてみての
	>文章の二部構成になっていて(最後に少し、たるけんのゆんたく(お
	>しゃべり)が書いてある)移住前と後の沖縄に対する印象がはっきり
	>書かれていて、我ら沖縄病患者にはびしばしと伝わってきてなかなか
	>素晴らしい本です。
	
	> 沖縄の、何が良いのか。私が前から思っていた事が、そのまま文章
	>になって出版されていると思うくらい、ストレートで、きっとでも、
	>みんな、共感をおぼえるはず。沖縄について無知な人でも、要所要所
	>にわかりやすく簡潔な歴史的な解説も加わっていて、いつのまにか詳
	>しくなっているかも。
	
	> 特に、気に入ったところは最後の文章。
	
	>   沖縄は変わってゆく。よいものを受け入れ、よくない
	>   ものを捨て、違う要素同士をぶつけて何が生まれるか
	>   じっくりと見て、次々に新しいものを生み出す。運命
	>   が何を配布してきても、受け入れ、消化する用意があ
	>   る。あるいは徹底して拒む用意がある。その上でやは
	>   りお互いのことを考え、それぞれの考えを尊重し、
	>   子どもを子どもあつかいせず、お年寄りをお年寄りあ
	>   つかいせず、女に向かって「女のくせに」とは決して
	>   言わず、うまく手を貸しあう社会を作ってゆく。
	>    そういう自信があるからこそ、この本に見るとおり、
	>   沖縄人の顔はなんともやさしいのだ。 
	>            「やさしいオキナワ」より抜粋
	
	> 今までいろんな沖縄病の本があったけど、これは出色ですね。
	>たるけんの、モノクロが中心のポートレートと、沖縄の風景たちは、もう「くーー
	>ーーっ(><;)!」って言う感じよ。絶対オススメ。
	
	> 沖縄の人は、自分の判断が一番だと、自信を持っている。他人と比べたりしない。
	>それが精神的な自立に繋がっているのよね。私もそういう考えだから、東京だと
	>浮くんだよね。浮かないところで暮らしたいよ。他人と同じ格好じゃないと生き
	>ていけないとか、誰々さんは家を買ったからうちも、とか、そういうのって、も
	>うばかばかしくて。今の世の中、沖縄って、とっても「健全」だな〜って、つく
	>づく思います。
	>             ☆★太陽の子ども ヽ(^o^)ノてだこ★☆   (←私のペンネーム)
	
	このコメントに対して、数年前から沖縄に移住したコンピューター
	関連技術書執筆者の人が返事をくれました。
	**************
	
	>ふむふむ。そのぉ。
	
	>  沖縄の人は、自分の判断が一番だと、自信を持っている。
	>  他人と比べたりしない。それが精神的な自立に繋がってい
	>  るのよね。私もそういう考えだから、東京だと
	>  浮くんだよね。浮かないところで暮らしたいよ。
	
	>ま、前段はさておき。沖縄で暮らしてみて思うのは、フツーのないちゃー
	>が浮く。沖縄ってナイチから赴任しているオトーさんも多いのだけど、
	>浮いてちょっとかわいそうな印象がありますね。
	>(私はちなみに沈んでいるかも)
	>------------------------------------------------------------
	>NoB_in_Okinawa(佐藤信正) http://www.people.or.jp/~nobumasa/
	>------------------------------------------------------------
	             (佐藤さんのホームページも一見の価値有り!ですよ)
	
	 たるけんは、沖縄に写真事務所を構えて長いけれど、いつ逢っても真っ黒に
	黒光りしていて(頭が(^^))ナイチャーには見えないんだよね〜。最近逢って
	いないけど、きっと、元気で真っ黒に違いない。週刊アスキーに毎週「ヤポネ
	シアちゃんぷる〜」というちゃんぷる〜な人物紹介ページで作品に逢えます。
	沖縄は20日に梅雨明けしました。
	
	
	

	          ●インドネシアに行ってきた!●

	 「先生、また海外ですか!...」「...(^.^;)」
	
	 .............ひょんなことから、気がついたらジャカルタに着いていた。
	そこではトランジット(乗り換え)だけで、一時間もするとまた機内に戻さ
	れバリに向かっていた。長い間、憧れていたバリ島。行った人行った人、み
	んなが全員口を揃えて「素晴らしい島だった!」と言うし、その後必ず「あ
	んたは絶対行った方がいい!行くべきだ。」と言う。「そんな〜お金ないし
	〜行きたいのは山々だけどぉ〜連れて行ってくれるならいつでも行くよん!」
	とか言ってたら、パソコン会社のご招待が!(^^)(万々歳)言ってみるもん
	だなぁ。。。
	
	 バリは思っていたとおり、相当に熱かった。沖縄といい勝負。でも沖縄や
	香港、バンコクの夏と決定的に違うのは、殆どエアコンがない!年間平均気
	温が36度近くあるっていうのにだ。インドネシアの人はきっと生まれたと
	きからこんなに熱いから、これが普通だと思っているんだろうな。半分羨ま
	しく思ったりして。だから、温度の低い未明に起きて活動して、昼間は休ん
	でいる。そしてまた夜日が沈んだら動き出す。観光客は昼間と夜しか見ない
	から「遊んでばかりいる」って思うのかも知れないけど。明け方のまだ暗い
	5時頃に市場が人で埋め尽くされていることを知らないんだろうな。
	
	 炎天下、町や村を歩いていて、ドアの閉まったお店をめざとく発見し「ああ、
	クーラーにありつける!」。ドアを押すと、クーラーなんて物はやっぱり、
	当然なくて、中は果たして外よりもっと熱かったりするのだ。天蓋の白いフ
	ァンがごろんごろんとまわってむなしく熱気をかき回していたりするのは当
	たり前。(だったらドア締め切るな〜(ToT))期待した私が悪かった!と思
	わず謝ってしまう暑さ。頭の中がぼーっとして、ただでさえ回転がが悪いの
	に輪をかけて廻らないし、あまり物事をまともに考えることさえできなくな
	る。タクシーの値切り交渉も、気温が20度だったら、あとこの倍は値切れ
	るのにぃ---!と何度思って挫折したことか。彼らはさすがに暑さに耐性が
	できているため、殆ど私たちに勝ち目はないのだった。
	
	 泊まりは、数年前にできたばかりの、超豪華リゾートホテル「インターコ
	ンチネンタル・バリ」。旅行は、特に海外は出張ではなく自腹で行くに限る
	と豪語していたが、さすがに今回は「こんなホテル自分じゃ絶対泊まらない
	よなぁ」と素直に恩恵を享受(^^)。アメリカ資本でも、作りはとてもバリ的
	で、各個室やレストランなどお店以外は吹き抜けになっていて、ロビーから
	はガラス越しでなくインド洋を見渡せる。クーラーがなくても風が抜けると
	心地よいんだなあ、これが。....あんまり抜けなくてじっとりしていること
	が多いけど(^.^;) しかし、不思議なもので、クーラーがなければないで、
	風が吹くだけで涼しく感じる。なまじクーラーがあるために、暑さがどんど
	ん不快なものになってしまうのかも。香港の夏がまさにそれで、冷房がステ
	イタスだった時代を今も引きずり、街中が冷凍庫のようになってしまって、
	冬に旅行するときよりも、夏に訪れる人に私は必ず「ジャケットを持ってい
	かないと風邪引いて死ぬよ」と脅かしているが、大げさではないはず。外は
	暑いのに建物の中は冷凍庫だとどんな頑丈な人だって、体調を壊すよ。でも、
	香港OLは薄着で颯爽と歩いているんだな〜。やっぱり、耐性、なのかなぁ。
	お陰で、あんなにキンキンに効いたクーラーが大好きだった私が今では東京
	の梅雨をエアコンなしで暮らしている!信じられない!去年までは、この湿
	気に耐えられない!と除湿していたはずなのにね。(お教室の時はつけます
	ね(笑))
	
	 バリで気がついたことは、人間が、自然の中にとけ込んで暮らしていると
	言うこと。日本中の木を順に少しずつ切り倒していって、コンクリートで固
	めて、所々に植樹して、「文京区は緑が多い地区」なんて、アホなこと言う
	奴等に見せてやりたい。まぁ、確かに、文京区は東京23区内では4番目に
	緑が多い区ではあるけれど。(ちなみに、上位3位は千代田区、渋谷区、
	新宿区ね。)バリでは「ヤシの木よりも高い建物は建ててはいけない」とい
	うスバラシイ建築基準法があるとか。なんてアバウト。ヤシだっていろんな
	種類があるだろうに。。。でもそんなこと、大した問題じゃないんだな。要
	するに、景観を損ねる建物は建てない。それで充分じゃない?だからホテル
	も低層で、バリ風の建築物になるわけだ。背が低くて、エアコンなしでもそ
	れなりに涼しくて。理想的なリゾートのあり方だなぁ。(まあ、政治的な面
	はこの際別としてね)もちろん、デンパサールのようなバリ屈指の都会は、
	もう、バンコク的にごちゃごちゃして排気ガスもすごいけど、ウブドとか、
	たった1時間車で郊外へ走っただけで、見渡す限りのジャングルと水田が目
	の前に広がる。日本の田舎を走ったら田圃は美しく揃って生えていて、見事
	だけれど、時折、いや、非常に頻繁に、目や喉に痛みを感じる。それは散布
	している農薬のせい。思いきり澄んだ空気を吸うなんてしたら、病気になっ
	てしまう!でも、ウブドの田圃は、懐かしい、子どもの頃の日本の田舎の匂
	いが充満していた。遠い昔、夏休みに出かけた友達の田舎の匂い。焚き火や
	草いきれの匂い。私は東京っこだから、田舎は小石川だけど、でも、友達の
	田舎だろうと、自分のそれと思いこめるくらい、子どもの頃って自由だった
	から。バリに多くの日本人が引きつけられる理由がわかった様な気が....。
	
	 リゾートに泊まる旅行の中で、溢れる大自然にもっとも近づくことができ
	たのは、ゆったりと流れるアユン川(美しい川と言う意味。実際とても美し
	い。)をゴムボートに乗って川下り(ラフティング)したときかも。アユン
	川はバリの人にとって、水を汲む川でもあり、沐浴する川でもあり、土砂を
	採取する川でもあり、また遊ぶ川でもあるわけで、川下り中そんな風景を目
	の当たりにした。草地では放し飼いの牛の親子が水を飲みに来ていた。どん
	どんジャングルに入っていくと、切り立った岩がそびえ、ツルが垂れ下がっ
	て薄暗くなっていたり、素敵な色をした蝶や、野鳥が木々の間を乱舞し、我
	々を見ても一向に逃げる気配を見せなかったり。そんな川を下りながら、泳
	ぎながら、流れに身を任せて力を抜いて浮きながら、自分が今ここにいる不
	思議を想ったり、都会では決して存在しないジャングルの「気」を体いっぱ
	いに浴びたり。
	
	 人間らしく生きるというのは、どう言うことだろうとか色々考えた旅でも
	ありました。ウブドは素朴な村で、ちょっと路地を入るとニワトリがヒヨコ
	連れて散歩している!そんな光景を見たことのない東京っこは大いに驚愕し
	たわけですが、でも、これが正しい暮らしなもかもしれないなあって。野良
	犬がいっぱい。でもべつに人間に危害を与えてくるわけでもなく、ふらふら
	している。バリでは宗教的な理由で、街をうろつく悪霊にも、毎日お供え物
	をする。良く道ばたに置いてある小さな篭みたいなやつね。花も載っている。
	そのお供え物を、さっきのニワトリと野良犬がちゃっかり食べて、暮らして
	いる。
	
	
	 都会に済む便利さを知ってしまったら、もう田舎的不便さに耐えられない
	し、都会的無関心になれていると、田舎的無遠慮押し掛けおせっかいに耐え
	られないよ、と良く言われるけど、うーん、どうなのかな。もともと田舎で
	生まれ育った人にとっては、都会的なものに憧れるのは良くわかる。でも、
	生まれつき都会で暮らしていると、もういいや、って思う。もっともっと年
	をとったらまた考えは変わるかも知れないけれど、少なくとも今は、こんな
	冷たい場所で子どもを産んだり生活したいとは、思わない。もっと、自然が
	溢れた場所で暮らしたい......。もっと人間と関わって暮らしたい。東京な
	んて、隣に誰が住んでいるかなんて、気にしようとしないの。だって東京へ
	引っ越してくる人は東京の人じゃないから。都会的無関心が大好きな人たち
	ばっかりだから。無関心者ばっかりのこんな街、早く抜け出したい!と前か
	らは思っていたけれど、今回のバリ行きで、思っていたことは間違っていな
	かったんだと、目からうろこが落ちた感じ。一種のカルチャーショックを受
	けて帰国したその夜、屋上にたって、小石川の風景を見てみた。バリでは、
	全部がヤシの木だった部分が、全部白いビル。ビルビルビル、で緑色がない。
	かろうじて小石川植物園が固まってジャングルの様に見えて、でもそこだけ。
	四角く絵に描いたように、そこだけ。ちが〜う!こんな所に住んでいたくな
	い!でも家がココにあるし、お金も貯めなくてはいけないし、今はまだ、し
	ょうがない...。
	 
	 村を歩いていて、素敵な門構えのお家があって、写真を撮りたいから思わ
	ず中の人に向かって叫んでいる。(だって、エアコンがないから、家は素通
	しに決まっているのだ。)
	
	 「ボレフォト?」 (写真とって良いですか?)この単語だけは一番に覚えた。
	 「ボレボレ〜」  (どうぞどうぞ〜)と中の方から男の人の声が。
	 「テリマカシ〜!」(ありがとう〜!)と私。
	 「サマサマ〜」  (いーえ)
	
	 インドネシア語なんて殆ど喋れないけど、こうやって、コミュニケーショ
	ンするのは楽しい。こんな観光客にもイヤな顔しないで自分の家の門を撮ら
	せてくれるおおらかさ。微笑めば必ず極上の微笑みが返ってくるし、遠慮な
	く人の心の中に入り込んでくるし。田舎的それも、島的田舎というのか、
	閉鎖的なことが全くない。タイの様に、目があっただけで「爆発的笑顔(^-^)」
	を向けられることはまずなくて、初めはじっとこちらを見ているだけだけれど。
	
	 ジャワ島のボロブドゥール遺跡に行って、日本人を見たことがない人たちに
	好奇心丸出しで集まられたときも、言葉は通ぜずとも笑顔とカメラは万国共通。
	大撮影会と相成った(^.^;)(ボロブドゥールは、もうとにかく素晴らしい世界
	的な遺跡です、ぜひ一度いらしてみて下さい。遺跡の頂上から見たジャワ島ジ
	ョグジャカルタ郊外の光景は一生忘れられないほど素晴らしいものでした。)
	
	 バリ島の紀行文は、短いですが「月刊ハーブ」の8月号に載ります。そこでは、
	ヤシと生活について書きました。7月16日発売。読んでね(^^)。
	
	 しかし、毎号海外の話ばっかりですね(^^;ゞ。しかぁし!今度は当分行きま
	せんから。(こんどこそ(笑))脱東京すべく、お金が必要になってきたこと
	と、バリに行き終わって、だいたいもう行きたいところは行けたかなって言う
	感じになってきたせいもあります。もちろんスペイン、メキシコ、インド、
	エジプト、トルコなど、行きたい国は沢山あります。でも、やっぱり、一生こ
	ういう生活をしているつもりはないから、ここらできちっと目標を定めようか
	な、なんて(笑)。まあ私のことだから、この先どう変わっていくかは相変わ
	らず読めませんが、取りあえず、新しい暮らしに向かって、夢を実現させよう
	と思っています。でも、バリに行っていなかったら、ここまで現実的に考えな
	かったかもしれません。人生って、ひょんなきっかけで、ころころ方向が変わ
	るから、楽しくてやめられませんね(^^)。
	
	
	
 
	          ●レシピブックを作っています●
	
	 4名から成る「料理グループ」でやっているのですが、保温鍋のレシピブッ
	クを作っています。残念ながら市販はされなくて、お鍋を買った人しか貰えな
	いんです〜。でもすごく良い割に安いお鍋だから、買い換えを考えている人、
	ぜひ(^^)。
	 4名で、和食、洋食、中華、お総菜、と大きく分けて担当しました。私は主
	に洋食でしたが、自分の考えたオリジナルレシピが出版物になるというのは、
	とてもわくわくします。本にする、レイアウトや版下作りも私がマックで作業
	することになっているので、レシピ提出後の今も、まだばたばたしています。
	(でも締め切りが大分先なのでまだ、ぼーっとしています)グループ名を今考
	えているところですが、管理栄養士の元編集者(=前回紹介したポリフォンの
	オーナーでもあります)、チャイニーズのシェフ(本郷の珎々亭の若旦那)、
	フリーのイラストレータ(女子美の大先輩だと発覚)、そして私という一見ば
	らばらな人たちが集まっていますが、こと、食べることになったら一丸となる
	(笑)不思議なグループです。今後も我らは「食」に関する企画をじゃんじゃ
	ん取り上げて行くつもりです。お仕事も募集中です(^^)。
	

	        ●オトサンとたまごっち、やってみた!●
	
		 今話題の(?)イタリアの耳掃除グッズ「オトサン」、
		春になって手に入った「たまごっち」に挑戦してみました(笑)。
		 まずオトサン。お父さん、とは関係ないみたいですね。ヨック
		モックの片方が少し太くなったような筒の広い方に火を付けて
		松明のように燃やしながら耳に細い方をさすんですが、なかなか
		大げさな耳掃除です。2人1組で、数分で終わるんですが、対流
		の力によって耳垢がねこそぎ(^.^;)吸い取られます。「えっ、こ
		れが全部耳垢なの?!?」と思うくらい・・・・。(でもイタリ
		アからの輸入品なのでそれが耳垢なのかははっきり確認できない)
		耳垢が引き剥がされるときの音が私は苦手ですが、気にならない
		人は気にならないみたい。1ヶ月に1回これをやればあとは耳掃
		除しなくていいんだって。確かに終了後は「あれ?コンポの音が
		良くなった?」
		とか思うくらいクリアに音が聞こえます。でも、2週間もたつと
		、、。(笑)
		 1ヶ月以内に繰り返してはいけないと言うくらい強力です。う
		うん、どうだろう、日本の狭い家屋向きでない(何しろ煤がでる!)
		から、そうそう普及するとは思えないかも。日本人は耳かき好き
		だもんなぁ...。
		
		 たまごっちは、石丸電気でスケルトンの白を1個買ってみました。
		時計を合わせたら、ありゃ、もう生まれた。初めはアメーバみたい
		で、うにうに動いていて、とりせつ読んでも訳わかんない(^.^;)。
		夜だったのですぐ寝てくれて、ホッ。こりゃ大変なものを育てはじ
		めてしまった!と・・・。ペットが家に居る暮らしが苦手で猫も好
		きだけれど飼わない私にとって、たまごっちははじめてのペット。
		いつも肌身離さず連れ歩いて世話をしました。出張教室の時は始ま
		る前にいっぱいご飯あげて、ゲームで遊んであげて騒がないように
		して(笑)。でも、「まめっち」という種類の「あだるとっち」
		(=成人?成虫?成うさぎ??)」になってお利口さんだけど年を
		とるに連れワガママが増して(笑)ついに、仕事で忙しい合間に死
		んでしまった(ToT)17歳だった。。。それ以来電池を抜いて育て
		るのをやめてしまった。やっぱりゲームだとは言っても、育ててい
		るペットが死んじゃうのは悲しい。たかがゲームされどゲーム。あ
		れが子どもにどんな影響があるのか、興味津々。
	
	
 

	     ●フレッシュハーブとアレルギー性鼻炎●
	
	毎年この時期には、山梨の武井さんから送っていただくフレッシュ
	ハーブのお花のアレンジメントを使ったセミナーを何回かやるのです
	が、花粉症になってからというもの、「花粉物」にはハーブを含め全
	て反応するようになってしまい、大変です(ToT)。一番ひどかったの
	は、今年のGW、長谷川祐子先生のお手伝いに参じた銀座三越の屋上で
	のイベント。これも武井さん作のハーブを仕分けしまくっていたら、
	その日は夕方から鼻水涙が止まらず2日間くらい苦しみました。それ
	以来、仕分けの時は花粉症用マスクを(笑)するようにしたら、あま
	りひどくはなくなりましたが、やはり杉花粉の時期はハーブ花粉にも
	気をつけた方がいいと痛感しました。
	 5月の半ばに「あらっ!?すっかり全快した?まさか!?」と勘違
	いするほどスッキリ治って喜んでいたのに、仕事が詰まりすぎの中、
	無理して沖縄に1日だけ撮影の出張をしたら、気管支炎になってしま
	いしばらく苦しみました。普段は薬をなるべく飲まない様にしている
	のですが、咳が止まらないので寝不足になるし、痰によって別の病原
	菌に感染することもあると脅かされて抗生物質を飲みました。そした
	らわりとすぐ治った(^^)。ちょっと最近仕事の量が増えすぎていてや
	ばいなあ、とは思っていたのですが、もすこし怠けないと(笑)いけ
	ないと反省しました。でもフリーの仕事は重なるときは重なるし暇な
	ときはぽっかりと暇になったり、自分で調節するわけにいかない部分
	も多く、その点苦労します。まぁ、一切の仕事を蹴って遊びに行くこ
	ともできますが、私には恐くてまだできません(笑)。もうひとがん
	ばりすれば半月の夏休み。久しぶりにあきと二人でのんびりしてきま
	す(^^)。
	
	 では皆さんも、楽しい夏休みを!お便りいつでも大歓迎です。
	次号・秋号でお逢いしましょう! 
	
	             スタジオ・コーラル・ガーデン/石田翠
	
 

	         ●スタジオコーラルガーデンとは...●
	
	
	 スタジオコーラルガーデンは、ハーブ、クッキング、パソコン&インターネット、
	トールペインティング、トラベル、パーティなどなど生活を面白くするスクール&ワ
	ークショップイベントのスペースです。今後も皆さんのご要望など参考にしながら楽
	しい企画をしていきたいと思っています。
	
	 
	
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