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ズバリ、沖縄の一番の宝とは? それは「おばぁ」だと思っている。私は将来、おばぁになりたくて東京から移住してきたくらい、おばぁに惚れているのだが、惚れているのは私だけはでなく日本中の本屋で「沖縄のおばぁ」に関する本が大売れしている。そんなおばぁブームの先駆けとなったのが、新報の「週刊レキオ」に10年間連載されていた同名コラムだ。この本はそのコラムに登場した初期の200名に再確認して掲載したもの。現在のおばぁの近況を見れば「ちゃーがんじゅう」「現役ばりばり」などの元気なコメントのオンパレードで、今更ながらやっぱり驚く。 一人一人Vサインをしている笑顔のポートレートを見ると、おばぁ達はみんな正装している。きっと娘や孫が、一張羅を勧めたに違いない。お洒落なおばぁなら、自分で選んだかな。おめかししたおばぁは、私が小さかった頃の「自分のおばぁ」の姿と見事に重なる。一張羅はタンスから出したばかりで、樟脳の匂いがする。沖縄ならヤマクニブーの香りだろうか。 「そこの海よぉ、軍艦でいっぱいでさ、波も見えなかったのに」「(日本軍の)兵隊さんがよ、手榴弾渡すからあんただちこれで死になさいって言って壕のなかに手榴弾もってきたわけ」様々な思いを乗り越え半世紀。「今はもうたいへん楽しいですよ。昔の苦労はみんな忘れて、あれですよ」「これまでで一番楽しかったのねぇ、アメリカ行ったことさあ。四女と五女がね、呼んでくれよった」「正月とか盆とかには孫とかが車でブーナイして来る。食事してね。おばぁは幸せよぉ。また、一夜ずつは泊まっていくでしょ、楽しみ。おばぁ、いっぱい長生きするはずよ。へへへ・・・」といっぺー上等な毎日。平和が上等。おばぁの子や孫になった気持ちで、私は一人一人の人生を想像してみる。 沖縄では格言や諺のことを「黄金言葉(くがにくとぅば)」と言うそうだ。この本を読んで真っ先にその言葉が浮かんだ。おばぁたちの一言一言が、本当に黄金のように光っている。そして、おばぁの存在自体が(存在場所はこの世、ぐそー、いずれでも)黄金であり、宝であると思うのだ。本物の沖縄のおばぁを持っているみなさんが、私はとってもうらやましい。第二集も心待ちにしている。 |
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